That's me,too.

京都出身、東京都狛江市在住の社会人19年目。2児の父。

鳥取に旅行。

友人のHと車で鳥取へ。
今回の主な目的は、三仏寺投入堂
ここを参拝することで、煩悩をしっかり取り除こうかと。

本当は大学の卒業間近にも行こうとしていた。
しかし、冬季は立ち入り禁止で行けなかったという苦い思い出の場所。

それくらい険しい山道を歩かないと拝むことができない、自称「日本一危険な国宝」。
つい先月も、男性が一人死亡されていた。


さて、まずは三朝温泉に一泊。
翌朝、念のために寺へと拝観を受け付けているかと問い合わせしてみると、「今は一応受け付けていますが、雨の具合でどうなるか分かりません」とのこと。
これはさっさと拝観に行くかと準備をしていると、突然強まる雨脚。
一気にテンションが下がる2人。
テレビの高校野球を見たりしながら、ホテルのベッドの上でダラダラと1時間ばかり過ごす。


なんて鳥取まで来て、こんな無駄な時間を過ごしてるんや!とやっと気が付く。
とりあえず三仏寺に向かってみようと話をしていると、少し晴れ間がのぞいてくる。
三仏寺に到着した時には、ちょっと汗ばむ程のまあまあな天気に。


10時40分、受付で入山手続きを済ませていざ投入堂へ。
観光客の滑落事故が後を絶たないということで、服装や靴をしっかりチェックされる。
投入堂までは、山道を約45分ということ。
でも、大学時代は登山サークルだった私。
普通の山道やろうし、問題ないわと高をくくっていた。

ところが、のっけから「どうやってこんなん登んねん!」という道の連続。
木の根をつかみ、岩の窪みに足をかけて、ほとんどよじ登る。
しかも、雨上がりってこともあって、足場が滑る滑る。
途中には、「滑落事故現場」なんて書いた木札がある崖もあるし・・・。
必死で投入堂を目指す。

観音堂を過ぎると、突然崖が開けて、眼の前に投入堂が!
実際に目の当たりにすると、その凄さを実感。
本当にお堂の周りは断崖絶壁で、どうやって建てたのか皆目見当がつかない。
それどころか、どうやって投入堂に立ち入るのかも。

もう少し投入堂を観賞したかったけど、足場が斜めで不安定やし、いつ天候も悪くなるか分からないから、早々に引き返す。
帰り道は、気が緩まったのか少し饒舌に。
全然六根が清浄されていない2人。
いくらありがたい投入堂でも、そう簡単に煩悩を消すことはできないらしい。


13時前に、入山受付所へ無事に到着。
心を清めた(?)後は、汗をかいた身体を清めに再び三朝温泉へ。
株湯に入って、さっぱりする。
湯温が高くて、湯船には浸かることができひんかったのは痛恨。


昼食をまだ食べていなかったから、倉吉へ出て「牛骨ラーメン」を食べに行く。
なんでも鳥取県では牛骨ラーメンが名物らしく、至るところで宣伝されている。
そこで、これは一度食べてみるかということになる。

豚骨ラーメンのように白く濁ったスープを想像してたけど、いざ出てきたラーメンは透き通ったスープで驚く。
でも一口スープをすすると、確かに牛独特の風味がしている。
今まで味わったことのない美味しさ。結構好き。

ラーメンを食べ終わったあとは、境港へと足を延ばす。
晩飯は、境港でおいしい魚料理でも食べようかと。
米子駅前に車を停めて、境線で境港を目指す。
わざわざ列車に乗ったのは、単に境線に乗りたかったから車の運転に疲れたから。

19時、境港駅に到着して愕然とする。
駅前は何もない!真っ暗!
鬼太郎ロードすら、誰も歩いていない。
不安な気持ちで境港の街を歩く。

それにしてもこの境港、徹底的に水木しげるワールドに染め上がっている。
街頭は目玉おやじ、タクシーについてる行灯も目玉おやじ
店には妖怪グッズが並んでいるし、妖怪のオブジェはこんな時間でも一つ一つライトアップされている。

さて、ネットで探した店でようやく希望通り魚料理にありつく。
おまかせ定食1,600円で、結構なボリュームやし、おいしいし!

・・・アラの目玉は食べられへんかったけど。

お腹もふくれたところで、境線で再び米子駅へ。
車で4時間かけて、深夜1時半に無事に神戸へと帰宅。


今回はなんか久しぶりに、「旅行」に行ったなぁという気分。
サッカーが絡まないで遠出したのはいつ以来?
ほぼ日帰りに近い強行軍やったけど、それでも楽しかった。
よし、これでまた週明けから仕事をしっかり頑張ろ。