来客が長引き、昼休みに出遅れてしまった。
一人で何を食べようか思案していると、明治通り沿いにあるケバブ屋を思い出す。
会社でケバブも良いなーと店に出向き、陽気そうなおっちゃんに「1つ下さい、ソースは甘口で。」
ご機嫌そうに、肉を削ぐおっちゃん。
ふとその傍らの肉の塊をよく見ると、鶏肉やん・・・。
ビーフやろうと、高をくくってた。
鶏肉は、得意では無い。
でも、今更キャンセルとも言えない。
お昼休みは、おいしいチキンのケバブを頂いた。
帰り道。
シェイクスピアのリア王を読みながら、電車を降りる。
すると、人にぶつかった弾みで本を落とす。
本はそのまま線路上へ。
混雑するホームだというのに、駅員はどこにもいない。
本はあきらめた。
